プラスチック溶解による車内清掃シートクリーニング 弟子屈町の方よりご依頼

事前に100均のボールペンをシート裏ポケットにしまっていた用ですが、車内の熱で梱包用のプラケースが溶けてしみ出してしまったとの連絡がありました。

お電話でのご相談だったので、当店での事例は無いですが石油系の除去剤は所持しているとの事で、翌日納車される事になりました。

簡単に溶ける程度のプラスチックなら溶剤でなんとでも出来ると慢心していたのが間違いでした…。

これ、表部分はかわいい物で裏にはプラの塊がごそっと残ってました…。

洗剤、溶剤では太刀打ち出来ません。

シンナーを使えば簡単に除去出来ますが、今度はシートが傷むというジレンマに!!

熱による溶解なら超音波で発熱させ、スチームリンサーで何度もアタックすれば熱で溶解しつつ回収出来るのではと思い実施。

お客様が待っていらっしゃったので途中の写真はありませんが、徐々にですがプラの除去が行えました。

この一カ所だけでも1時間半奮闘しましたね…。

最終的にプラが縮んだ際に生地も引っ張られて跡は残りましたが、色は脱色され裏地部分のプラ残りも殆ど除去出来ました。

本当はポケット裏からももっと攻めたかったのですが、プラの汚染が酷く生地の浸食が激しくリンサーでの除去は生地を傷める要因になりますので、表からのアタックとなりました。

お客様曰く絶対に無理だろうとの覚悟の上での依頼となりましたが、非常に満足されておりました。

今回は洗剤+クリーニング屋さんで使っている染み抜き専用ガン+スチームリンサーでのお仕事で今までで一位二位を争う汚染レベルでした。

面積が少なかったので良かったですが、広範囲だったら泣いていましたね(笑´∀｀)。

今回の事例は私の知る所では初めてのケースなので頻度は不明ですが、この記事を読まれている方は梱包用のプラスチックにはお気をつけ下さい。

車内は天気が良ければ70℃超えますので、梱包用のプラスチック程度の薄さならあり得るかもしれません。

なにせ袋の状態はどれほど溶けていたのですかとお聞きした所、袋が無くなってましたと言う位に溶けきっていた用ですので…。

車内に保管する物は吟味して保管されるのがオススメとさせて頂きます。